明治10年、末吉製粉所商店として創業以来、私たちはそば粉づくりに力を注いでまいりました。蕎麦と打たれるお客様、打たれた蕎麦を食べるその先のお客様が、心から「おいしい!」と言っていただける、安心安全なそば粉を、これからも作り続けていきます。
原料は、福井県内の無農薬・低農薬栽培の玄そばです。特に福井県山間部の産地は、昼夜の寒暖の差が大きく、水質の良い場所にあります。この気候が旨味や甘みを濃厚に凝縮した玄そばに育ててくれます。仕入れ後は低温低湿倉庫にて保管をします。乾燥を防ぐ特別な倉庫で、そば粉になる出番を待っています。
創業から受け継がれている福井県小和清水(こわしょうず)産の石臼で製粉を行っています。小和清水産の石臼は、小粒で実の詰まった福井県産の玄蕎麦を挽くのに適しているといわれています。石臼がすり減れば修理をする「目立て」技術で再生し、一台一台を大切にしてきました。
私たちは、そば粉の種類によって石臼を使い分けています。石臼の質、大きさ、重さ、目の立て方、回転数によって挽き上がりが変わります。この加減こそ、130余年続く技術そのもの。丁寧に挽くことで、なめらかでしっとりとした粉が生み出されるのです。
実際にお召し上がりになるお客様のお顔を拝見できませんが、私たちは蕎麦になるまでの責任を担っております。 そのまま食べていただいくものだから、より上質な原料の確保と石臼製粉を守っています。