石臼のこだわり

石臼の声を聞く

石臼は、生き物である

石臼は目が無くなったり、噛み合わせが悪くなったりすると、かすかですが「声」を発します。回転時の摩擦音とは違った、ささやくような「声」。

1日に何度も何度も工場内を巡回しながら、目と耳と石臼の温度で「声」を聞き取りながら石臼と共に生活しています。

美味しいそば粉の味を守るためには、一人当たり8台の石臼管理が精一杯です。石臼も1日中動かしつづけると人肌以上の熱を帯びてしまいますので、最低でも8時間は休ませます。こうして臼の摩擦熱を冷まさせ、再び回します。

玄そばから、手打ちそば一回分(1kg)の量を挽き上げるためには、約30分~40分の製粉時間が必要です。1台で1日に挽き上げられる製粉量は約20kg。石臼1台につき1日20kgの製粉量ですから、最大29台の稼働と考えますと、生産量は限りなく低いことをお察しくださいませ。

石臼での製粉は高品質であるかわりに作業効率が非常に悪いのです。「何よりも品質を第一に考える」「生産量は時間で稼ぐ」という方針で製造をしています。そのぶん私たちの生活時間が削られることも…多々あります。

近年、収穫したばかりの玄そばを熟成、精選、磨き(ゴミや石、汚れを取り除く作業)という工程を省いて、自家製粉・自家製麺をして提供をする蕎麦店が増えています。

玄そばの状態を見極められないまま、相性の良くない石臼にかけてしまったり、石臼の噛み合わせが悪いため思うような粉にならなかったり。また目立てが出来ない、手が回らない、とお困りの蕎麦店もあると聞きます。

石臼と向き合い、石臼の健康状態を見極め、日々変わらず作業できるようにメンテナンスをして、保持する。石臼は私たち同様大事なスタッフです。

昔から「餅は餅屋」と申します。

そば粉でお困りのことがありましたら、遠慮無くお問い合わせください。

石臼は生き物です。毎日の健康状態を探り、常に最高のコンディションで働いてもらえるように。カガセイフンは、そば粉と石臼とともに生きています。